学生時代、制服の肩をよーくみると…
白いものがパラパラ!なんてことありませんでしたか?

毎日綺麗に洗っているのに…と悩みますよね。
なぜフケは現れるのでしょう?
その原因と対策方法をご紹介していきます。

フケってそもそも何者なのでしょう?!

フケは古くなった角質が剥がれたもので垢のようなものです。
頭皮にある角質細胞が新陳代謝によって
剥がれ落ちて発生
するのです。

誰にでも発生するのものなので、
フケがあるからと言って何か問題があるわけではありません

しかし、大量に発生している場合には
頭皮に何らかの問題がある場合もあるので注意しましょう。

気になるフケは2つの要素があります。

頭皮の乾燥が原因となるもの

パラパラと細かく、さらさらしたフケは頭皮の乾燥が原因でおこります。

皮脂が不足すると頭皮は水分を保つことができなくなり乾燥します。
乾燥によって角質の結合力が弱まるので、小さくて細かいフケが発生します。
乾燥肌の人やアトピー性皮膚炎気味の人、生後間もない新陳代謝が活発な赤ちゃんにも多く見られます。
この、細かいフケはかゆみの原因にもなります。

過剰な皮脂が原因となるもの

頭皮や髪の毛にくっついている湿った感じの大きめのフケは過剰な皮脂が原因です。

分泌される皮脂が多いとフケに皮脂や水分が多く含まれているため、角質の結合力が強く、比較的大きなフケが発生します。
このベタベタしたタイプは、毛穴を詰まらせる原因になるので注意が必要です。

臭いの原因にもなります。
髪の毛の間に挟まっていたり、頭をかくと比較的大きめのサイズで落ち、爪の間に詰まったりしてしまいます。

実は病気の可能性も!?

ただのフケだ、と放置する方が多いのですが、
実は病気の可能性もあります。

脂漏性皮膚炎

皮膚が荒れて乾燥し、かゆみや赤みをともない、皮膚が剥がれ落ちてきます。
頭皮にできると剥がれた皮膚をフケと勘違いしてしまう場合も多くあります。

ほとんどが人間の皮膚の常在菌であるマラセチアという真菌(カビ)が原因となっています。
異常繁殖したマラセチア菌が排出する大量の脂肪酸は炎症や痛み、フケを引き起こしてしまうのです。

他の原因としては、ビタミンB不足、シャンプー時のすすぎ不足、生活習慣の乱れやストレス等があります。
脂漏性皮膚炎は放っておくと皮脂が酸化していき、加齢臭のような嫌なニオイを放つ原因にもなってしまいます。

しらくも

しらくもになるとフケやかゆみ、髪の毛が抜けやすくなるといった症状があらわれます。

原因は白癬菌の感染です。
しらくもの症状が見られる人は、水虫をはじめ、他の場所にも白癬菌の感染が見られることが多くあります。
感染した場所に触れた手で頭皮や髪の毛に触れることが原因で感染している可能性が考えられます。

しらみ

髪の毛の根元に白いものがついていて、取ろうとしてもなかなか取れない、頭皮を掻きむしるほどかゆい・・・。
そんな症状の場合、しらみに感染している可能性があります。

日本で人間に寄生するシラミは、「頭じらみ」と「毛じらみ」がほとんどです。
成虫の大きさが1mm~2mmで、肉眼でも確認できます。
髪の毛の根元にしがみついているのでフケと間違える場合がほとんどです。

しらみは髪の毛の根元に卵を産みつけ、それが孵化し、どんどん数が増えていきます。
また放置していても死滅しません。しっかりと駆除する必要があります。
しらみはタオルの共用やプール等で感染します。

乾癬

皮膚が赤く発疹になって盛り上がり、その上に白く乾燥した角質が付着し、それがフケのようにぼろぼろとはがれ落ちる皮膚の病気です。
無理にはがすと、出血することがあります。

乾癬の原因については様々な研究が進んでいますが、まだ解明されていません。
もともと乾癬になりやすい体質があるようで、そこにストレスや感染症、薬等の様々な要因が加わって発症するのではないかと考えられています。人にうつる心配はありません。

フケを緩和する方法は?

 シャンプーをみなおそう!

「毎日シャンプーをしてもかゆい…」という場合、洗浄成分が強すぎるため必要な皮脂まで洗い流してしまい痒くなるというケースが多いです。

頭皮に優しいシャンプーを使うことが1番良いでしょう。
乾燥によるフケは頭皮に優しいアミノ酸系を使うことで荒れにくくなります

また、シャンプーはしっかり泡立ててから指の腹で優しく洗いましょう
泡立てていないシャンプーを頭に直接つけて洗う方が多いと思いますが、実は1番してはいけないことなのです。

それは原液は毛穴につまりやすく、逆に荒れてしまうからです。抜け毛の原因にもなるので気を付けましょう!

頭皮の環境改善

シャンプーや空いた時間に頭を揉みほぐし、血行促進しましょう。血行促進することにより、血流がよくなるので栄養がとどきやすくなります。
畑にたとえるとわかりやすいのですが、カチカチで乾燥した畑では野菜は育ちません。

栄養も水分もたっぷりな柔らかい土で野菜は育つのです。
頭皮もおなじですよね。

食生活

脂性フケに悩む方は、油っぽい食事が多いようです。
油物を控えながら栄養をしっかりとりましょう。
毎日バランスを考えるのはなかなか大変ですが、サラダとお味噌汁をつけるだけでバランスがぐっとよくなりますよ

睡眠時間

ゴールデンタイムとよばれる22時から2時までは眠れるようにしましょう。
ターンオーバーにより剥がれた角質がフケになりますが、就寝時間がバラバラだとサイクルがくるってしまい、
普段フケにならないところまでもが剥がれ落ちてフケになってしまうのです。
寝不足が続くとストレスをためることにも繋がりますので規則正しい就寝を心がけると良いですね

まとめ

気になることがあればまず専門家への受診をおすすめします。
自己判断は最悪の場合、進行を速めたり治療が遅れたりとマイナスになることもあります。
自分のためにもまずは、専門家がいる皮膚科やクリニックで診断してもらいましょう。