ドラックストア、コンビニエンスストア、
通販などでも簡単に購入出来るヘアカラー剤。
白髪染めからブリーチ材までその種類は多く
泡タイプやクリームタイプまで様々あります。
少し前に、消費者庁でもヘアカラー剤での様々な
事例が寄せられたことで通達が出たり、
ヘアカラーによる事故があったりと、
サロンカラーと市販カラーについての
質問が多くなりました。
毛染め用の酸化染毛剤が、ひどい皮膚炎などを起こすおそれがあることを知っていますか。酸化染毛剤やアレルギーの特性をよく知っていただき、毛染め中もかゆみ、痛み等の異常を感じた場合は、使用を止め医療機関を受診してください。詳細は⇒https://t.co/zlW7m6pCjv
— 消費者庁 (@caa_shohishacho) 2015年10月30日
わたしは、以前カラーリストという
ヘアカラー専門の仕事もしていました。
その専門からヘアカラーについて詳しく解説
したいと思います。
サロンカラーとホームカラーの違い
サロンカラー
サロンカラーは国家資格を持った美容師が
お客様の髪質や現状の髪色を見極めながら
薬剤を調合し、染まりやすい染めにくいなど
判断しながら塗り分けることができます。
新生部(伸びてきた髪)と既染部(染めていた
色が違う髪)を塗り分ける繊細な技術と、
ハイライトやローライトなど高度な
技術を駆使し、髪に美しい立体感も出すことが
できるのです。
求める仕上がりに向けてお薬を選定し、
約200色以上からお色を選びます。
もちろん、ダメージを減らすための
事前処理は欠かせません。
ダメージ部分には必要な栄養を補ってあげます。
そして、ポイントはお肌への影響が出ないように
保護剤を使用したり、お肌が弱い方には薬剤は
根元に付けないなどの塗り分け方もあります。
心配な方は、美容師へ相談されると良いですよ!
ホームカラー
ドラックストアや、コンビニエンスストアなどで
なりたい色を自身で選び、箱に書いてある放置時間を
おき、洗髪をして乾かしたあとに染まっているかの
チェックをします。
色の種類は20色前後しかないので、サロンカラーに
比べると10分の1と少ないです。
柔らかいクリームタイプや、泡タイプ、ジェル、
液体など様々なタイプがあり、全体にぬりやすい
というメリットもありますが、根元から毛先まで
同じお薬で染めるため髪へのダメージは避けられません。
ホームカラーの失敗例
よくあるのは、自分でカラーしたら失敗したから
直してほしいということ。
ムラムラに染まった金髪や真っ黒になった髪は
1度で元通りになると言うと難しいところがあります。
真っ黒になった髪を明るくするのは数回に分けて
カラーリングをしなければいけないので
コストも数倍にふえます。
枝毛や切れ毛が発生すれば切るしか方法はありません。
また、その状態でパーマや縮毛矯正をすれば
ダメージヘアがムラになっているので綺麗に
かからないのでお断りすることもあります。
サロンカラーとホームカラーは場合に応じて
白髪染めの場合、2週間で白髪が気になり出すため
小まめに染めなければいけません。
ですが、サロンカラーですと時間もお金もかかります。
小まめに染めたり、部分的に染めるには安価な市販のカラー剤
を使用してしまいたくなりますよね。
しかし毎回毎回市販品で染めていると、
それだけダメージとなり、そのほかの施術に影響がでます。
市販のカラーもサロンのカラーも内容はほぼ同じです。
市販は薬の強弱がつけられないため、
ダメージヘアがつきものだということを覚えておいてください。
市販のカラーも、部分染め等の場合に、
そして何回かに1度はサロンでのカラーなどと
必要に応じて使い分けてあげると良いですよ。
まとめ
プロと素人では技術も、薬の選定も違います。
ただ、コストも掛かってしまいますので、
ホームカラーが多くて、ムラが気になるというあなたには
サロンでカラーをして、アフターケアまでしっかりしたら
たまにホームカラーをする、というのがベストですよ!