私は美容師をしていて、たくさんのお客様のシャンプーに
携わって来ました。
お客様の中には、電車など公共の乗り物や、街中を歩いていて
” あれ、なんか臭う…? ” とたまに振り返ってしまうことがある
という方の話を聴くことがありました。
そんな中、私はヘッドスパも専門的に担当しているのでカウンセリング時に
マイクロスコープというカメラで拡大して頭皮の状態を診ながら
診断をするのですが、臭いが気になっているという人はある原因が共通しています。
そこで、今回は臭いの原因と自宅で実践できる臭いを断つ方法を注意点とともにご紹介していきたいと思います!
髪の毛の臭いの原因とは?
頭皮の臭いが原因
頭皮には、顔と同じように皮脂腺と汗腺があります。
そして、体の中で最も多いと言われています。
皮脂の分泌が多くなり過ぎると、頭皮の状態が悪化して、
毛穴に皮脂が詰まりやすく、それが酸化して独特の臭いとなるのです。
髪の毛に外部の臭いがつくことが原因
髪の毛の一番外側には何枚にも重なったキューティクルという
外部からの攻撃から髪の内部を守るというバリヤ機能があります。
このキューティクルが綺麗に整っている状態であれば良いのですが
パーマやカラー、排気ガスや紫外線などによっても損傷して
剥がれてしまい、その部分から臭いが入り込みやすくなってきてしまうのです。
痛んだ髪は、たばこの臭い、排気ガスなど様々な臭いを吸収しやすくなっているのです。
臭いの原因の対処方法とは
臭いの原因が分かったところでどう対処したらよいのでしょうか?
“毎日きちんとシャンプーをしているのにそれじゃダメなの?”
とおっしゃるお客様がほとんどです。
頭皮や毛髪の臭いの対策は、正しいヘアケアです。
ヘアケアの基本は、まずは正しくシャンプーを
実践することからです!
正しいシャンプーの仕方ってどうしたら良いの?
”そもそも正しいシャンプーってどうゆうもの?”
”何をしたら正解なの?”
”シャンプーって洗うだけでしょ?”
この3つはお客様によく質問される事です。
正しいシャンプーを知らずにただ洗っていても意味がありません。
流し足りていないせいでフケやかゆみのもとになっていたり
臭いの素になる角質が毛穴につまった状態であったりと悪循環に
なってしまっていることも!
これからシャンプーをする際のポイントを順を追って説明しますね!
しっかり流す
はじめにしっかり頭皮を流して、濡らしてあげます。
実はここで70%の汚れが落ちます。
しっかり流す事で、シャンプーに頼りすぎないので頭皮の負担を軽減することができます。
シャンプー剤をしっかり泡立てる
これは飛ばしてしまいがちですが重要な項目です。
「原液を髪にのせて泡立ててしまえば楽だからそうしてしまう!」
わかります、私もズボラな性格ですから。
美容師として勉強するまでやっていましたが一番ダメです。
泡を手のひらで泡立ててから、頭皮に泡をのせるイメージです。
泡立っていないものをのせると、すすぎ残しのもとになってしまいます!
シャンプー
いよいよシャンプーですが、よく言われているのが指の腹で洗うこと。
かゆいところがあるから爪で洗っちゃう。
女性はよくやりがちのようです。
でも、爪で洗うと頭皮に細かい傷がつきます。
そこに汚れが溜まってしまったり、炎症が起きてしまったりして
臭いの原因につながります。
力加減は優しく。洗顔をする時と同じですね。
頭皮と顔は一枚の皮でつながっているので頭皮も優しく洗いましょう。
側頭部→頭頂部、後頭部→頭頂部 とマッサージをするように洗います。
すすぎ
シャンプーは汚れを浮かせるものです。
ここのすすぎが今後の髪質やベタつき・匂いを左右します。
髪を撫でてゆすぐのではなく、頭皮を触りながらゆすいでいきます。
毛先は自然とお湯が流れていきますので重点的に流さなくても大丈夫です。
すすぎ残しが多いのは、耳上、耳裏、もみあげ、襟足です。
耳周り・もみあげは実際美容師でもすすぎ忘れることがあるくらい
複雑な形をしているため重点的に流すことをオススメします。
耳裏に汚れが溜まると、加齢臭の原因にもなると言われています。
襟足は、凹んでいるので流す時にお湯が溜まって汚れが溜まってしまい、
かゆみが出やすいところなので最後に流すと良いですね!
仕上げ
トリートメントやリンスなどつけて完成です。
毛穴付近(根元から3㎝以内)には添付しないように気を付けてください。
せっかく正しくシャンプーをしていても、髪を補正するための油分などが
毛穴に詰まってしまい、逆効果となってしまいます。
まとめ
シャンプーは毎日行うことだからこそ、気をつけなければいけません。
月に一度美容室に行く方、2ヶ月や3ヶ月と開く方と様々だと思いますが
汚れが溜まりすぎると自力では落とせず、専門の人が専門のものを使わないと
落とせないところまで溜まり、かゆみ・フケ・炎症、そして臭いと様々な症状が出てきます。
髪が多い人や、ロングヘアーの人は特に自宅でのケアを怠ってしまいがちになってしまいますよね。
しかし、自宅でのケアをしっかりしていかないと
将来薄毛になったり抜け毛になったりなどと悩みがつきません。
まずは、自宅で自分でできる正しいシャンプーから。
やり方のコツだけ押さえてしまえば、何年先も素敵な髪ですごせますよ!